国立感染症研究所より首都圏における風疹急増に関する緊急情報が発令されました。
風疹とは、風疹ウイルスの飛沫感染により14日~21日の潜伏期の後に発熱、発疹、リンパ節腫脹などの症状がほぼ同時に出現するウイルス感染症です。稀に脳炎(6000人に1人)などを併発しますが基本的には予後は良好な疾患とされます。
しかし、妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児にも風疹ウイルスが感染して、眼・耳・心臓に障害をもつ先天性風疹症候群の児が生まれる可能性があります。
風疹はワクチン接種にて予防可能な感染症です。
女性は妊娠前に風疹含有ワクチンの2回接種、また妊娠出産年齢の女性及び妊婦の周囲の方もワクチン接種が推奨されます。
30歳~50歳代の男性で風疹にかかったことがなく、風疹含有ワクチンを受けていないか、あるいは接種歴が不明の場合は、早めの風疹含有ワクチンの接種が推奨されます。
当院では、土日祝日もワクチン接種や抗体検査に対応しております。お電話にてご確認の上でご来院下さい。
なお、現在風疹単独ワクチンは不足しているため麻疹風疹混合(MR)ワクチンの接種となります。
麻疹風疹混合(MR)ワクチン接種および風疹抗体検査費用は以下の通りとなります。
●麻疹風疹混合ワクチン:8,640円(税込)
●風疹抗体(HI法)検査:3,240円(税込)
●風疹抗体(EIA法)検査:4,320円(税込)
●麻疹・風疹抗体同時検査:6,480円(税込)
なお、杉並区民の患者様で以下に該当する方は抗体検査費用が助成されますので、健康保険証や運転免許証など年齢や現住所が確認できるものをご持参下さい。
①男女共通:風疹にかかったことがなく、風疹抗体検査、麻疹風疹混合ワクチンの予防接種を受けたことが無い方
②女性対象者:19歳から49歳までの妊娠を希望される方
③男性対象者:19歳以上の方で、妊娠を希望している19歳以上50歳未満の女性の配偶者または抗体価の低い妊婦の配偶者(事実婚を含む)