はしか(麻疹)の流行について
2018.04.23更新
2018年3月下旬に沖縄県で麻疹(はしか)の流行が確認されて以降、徐々に感染が拡大し愛知県などでも確認され、ゴールデンウイーク後には関東へも感染拡大する可能性があります。
はしかは麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症であり、空気感染、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示し、その感染力は極めて強いとされます。
麻疹に対して免疫を持たない方が感染した場合、約10日後に発熱や鼻水、咳など風邪のような症状が現れます。2~3日発熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、1,000人に1人の割合で脳炎を合併すると言われており、先進国であっても死亡率は1,000人に1人と言われています。
空気感染するため通常の風邪やインフルエンザとは異なり、予防として手洗い、マスク、うがいなどでは完全に防ぐことができません。唯一の有効な予防法としては、ワクチンの接種によって麻疹に対する免疫を獲得することであり、2回のワクチン接種により、麻疹の発症のリスクを最小限に抑えることが期待できます。
当院では麻疹の抗体検査やワクチン接種も行っておりますので、まずはお電話にて確認の上でご来院下さい。
(現在は麻疹ワクチンは不足しており、麻疹風疹混合(MR)ワクチンの接種となります)