先日、愛媛県松山市で開催された第40回日本高血圧学会総会に参加してきました。
日本高血圧学会は「高血圧をテーマに研究を推進し、以て高血圧症の診断・予防・治療面の進歩を図る」という趣意のもとに1978年に設立され、現在は約6000人の会員からなります。我が国の高血圧患者様は約4300万人と推定され、高血圧は脳卒中、心臓病、腎臓病などの原因疾患となり得ます。
年に一度の学会総会が今年度は愛媛県松山市で行われ、参加してきました。様々な講演・発表がなされましたが、その中でも大変興味深かったものについてお話します。
川崎医科大学総合医療センター・堀尾氏による発表で、結論を述べると数種類ある高血圧治療薬(降圧薬)の中でレニン・アンジオテンシン系阻害薬を使用することで、脳梗塞や心不全の原因となり得る不整脈『心房細動』の新規発症率が低くなるというものでした。心房細動は数年前に小渕元首相や長嶋茂雄元巨人軍監督が患ったことでよく知られるようになり、年々増加傾向にあります。
高血圧治療は食事・運動療法から始まり、降圧薬は個人個人にあった選択が必要です。
高血圧専門医として適切な治療を提供させて頂きます。お気軽にご相談下さい。